見た目のまったく違う私なら,誰も騙されることはない。問題は,私そっくりで,ちょっとだけ違う,目のカタチがちょっとだけ違う,笑い方がちょっとだけ違う,そんな私のやること…。
米大統領選挙のスーパー・チューズデーを目前に控えた5日,世論調査大手のギャラップ社のウェブサイトが書き換えられた。書き換えられたページには,「インターネットの安全対策失敗の実演」といった見出しがつけられていた。復旧には6時間かかり,大きな被害はなかったが,犯人は世論調査データの小さな改竄ができたはずだ,と専門家は見ている。
そういえば,官公庁のホームページ書き換えの事件(過去記事)はどうなったのか。6日に中国のサーバー経由で侵入したことが報じられたが(Mainichi INTERACTIVEの記事),そんなことはなんの手がかりにもならない。改竄の内容からいって,最後の踏み台に中国のサーバーを使うことは,目くらましとして当然。そんな意味のないことを発表するなんて,警察は身内の不祥事でてんてこ舞いなのかな?
ホームページは,それ自体,常に公開しているものなんだから,誤解を怖れずにいえば,書き換えられて当然の代物だ。どんなセキュリティーだろうが,侵入する手だてはいくつもある。だが,「ぐへへ…,書き換えちゃったよん」と書かれるような書き換えなら,大した問題じゃない。問題は,たとえば数字が一桁だけ変えられるとか,語尾の「ある」を「ない」にするとか,そういう方だ。利用規約を書き換えたり,許諾書を書き換えたりなんてことがあると,下手すると企業はユーザーから多額の賠償金を請求されることになりかねない。まだまだホームページ書き換えによる大きな事件は,ないといってもいい(官公庁の書き換えも含めて,ね)。
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